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X-ウィング

ここからは上級レベルを攻略していくための必須テクニックで、エキスパートを目指す方はぜひ習得しておきたいところです。

これまでの n国同盟とは異なり、X-ウィングは4つのBoxを同時に見て行くためより複雑になります。

X-ウィング(X-wing)とは、 「ある候補が行(または列)で2つに限定され、その行(または列)が2つあり、その候補の列(または行)はそれぞれが同じで、それぞれは別Boxに存在する」 です。

つまり、X-ウィング「4つのBoxを使った長方形」です。

X-wingの基本

そして「どちらかの関係にある」この2つの候補が2行あるので、完成形ではこの候補は「対角線上のマスにある」わけです。

X-wing答えは対角線上のマスにある X-wing答えは対角線上のマスにある

X-ウィングが成立した時、その列にある候補は消去できます。 つまり最大14マス(灰色のマス)からその候補を削除できるわけです。 この点からX-wingは最強クラスのメソッドと言えます。

X-ウィングは「Fish系」と呼ばれるテクニックの1つです。その他のテクニックは次のとおりです。

うまくこのパターンを発見すれば複数の候補をまとめて消せる強力なテクニックです。

基本編

ここではX-ウィングの基本となる4つのパターンを見て行きます。

Boxは9x9のマスに全部で9つあるので、その中に「4つのBoxを使った長方形」は4種類存在します。

X-wing基本4パターン X-wing基本4パターン
X-wing基本4パターン X-wing基本4パターン

X-ウィングの見つけ方は、この4種類のどれかを探す作業と言っていいでしょう。これを残っている1~9の候補でやってみるのです。

「行で2つに限定されて列がそろっていれば、列も2つに限定される」を覚えてじっくり四角形を探します。

行で探して見つからない時は、列で探します(90度回転してもよいです)。

行でこの形を見つければ列(灰色のマス)にあるその候補(ここでは1)を一挙に消去できます。

この意味でもここが上級ステージ攻略の分岐点とも言えるかもしれません。 ぜひともマスターしたいテクニックです。

実践編

候補が列で2つに限定されている場合

X-wingを使って解く問題です。下の解説を読まずに解いてみるのも良いです。

X-wingの実例

まずはシングル(Singles)と隠れたシングル(Hidden Singles)を使って簡単なところから埋めていきます。

X-wingの実例

ここでは候補8に注目してみます。

X-wingの実例

候補8が列2と列9にあって、行3と行9で行が一致して、候補が4つのBoxに分かれてます。

「確定できる候補は対角線の関係」になるので「X-wing」と呼ばれているようです。(黄色のマスがXウィング)

X-wingの実例

この場合、行3と行9で他の列にある候補8(灰色のマス)を消去できます。

X-wingの実例

行3列1、行3列3、行3列6、行9列1、行9列3の5つの候補8が消去できます。その結果行1列6の8が確定します。

X-wingの実例

候補が行で2つに限定されている場合

X-wingの実例

同じようにシングル(Singles)と隠れたシングル(Hidden Singles)を使って簡単なところから埋めていきます。

X-wingの実例

ここでは候補2に注目してみます。

X-wingの実例

候補2が行6と行8にあって、列5と列7で列が一致して、候補が4つのBoxに分かれています。(黄色のマスがXウィング)

X-wingの実例

この場合、列5と列7で他の行にある候補2(灰色のマス)を消去できます。

X-wingの実例

行1列5、行4列5、行4列7、行5列5、行5列7、行9列5、行9列7の7つの候補2が消去できます。その結果行1列6の2が確定します。

X-wingの実例
  • 残りの候補が多いときは、ごちゃごちゃして見分けにくいです。メモ用の9キーを活用すると見つけやすくなります。

解き方