XYZウィング
XYZウィング(XYZ-wing)とは、Yウィングを発展させたもので、 「3つの候補が3つのマスを使って三角形のように配置される」 です。 この時Boxを2つ使います。
三国同盟は「3マスとも同じ行(また列,Box)にあります」が、XYZウィングは「3つ目のマスは3つの候補を使うマスと同じBoxにある」ことになり、直線上にはありません。
候補はxyz,xz,yzのように3コ入るマスが1つ、2コ入るマスが2つあります。
2マスは同じ行(または列)で別Boxにあり、残りの1マスは3コ入るマスと同じBoxに存在します。
xzのマスが同じ行(または列)にはないので、 三国同盟に成り損ねたとも見て取れます。
基本編
ここではXYZウィングの基本を見て行きます。
■左の図 候補1は行1列6か行3列1か行3列4(黄色のマス)のどこかに入ります。この場合どこに入っても行3列5、行3列6の2マス(灰色のマス)に候補1が入りません。
■右の図 候補1は行1列1か行3列3か行3列6(黄色のマス)のどこかに入ります。この場合どこに入っても行3列1、行3列2の2マス(灰色のマス)に候補1が入りません。
XYZウィングを探す過程は、 同一行(または列)に候補数2のマスと候補数3のマスを見つけます。 候補数3のマスには候補数2のマスの候補が含まれています。
3つ目のマスは候補数3のマスのBoxの6つ(緑色のマス)から探し出します。 この時候補として考えられるパターンは2種類あります。ここでは候補13か候補23です。
そして候補13の場合、3つのマスに共通する候補1は灰色のマスに入りません。
そして候補23の場合、3つのマスに共通する候補2は灰色のマスに入りません。
行(または列)が一致するとNGパターンです。 これは 3国同盟です。
実践編
ここでは行2の候補3,4,8に注目してみます。
行2列6の候補4,8と行2列9の候補3,4,8があります。
3つ目のマスを候補数3のマスがあるのBoxから「候補3,4」か「候補3,8」のマスを探します。 ここでは「候補3,8」があるマスが行3列9に存在します。
候補8はこの3つのマスのどこに入ったとしても行2列8(灰色のマス)には置けません。 それによって、行2列8にある8を消去できます。